2020.06.14
遠隔診療について調べてみると「プラットフォーム」という単語が出てくる機会も多いでしょう。
これから医療機関で遠隔診療をスタートしたい医療関係者の方にとって、遠隔診療のプラットフォームについては知っておきたいところです。
ここでは、遠隔診療のプラットフォームについてわかりやすく解説します。
「プラットフォーム」とは、システムの土台・基盤となる環境のことです。
システム・アプリケーションから見て、そのシステム・アプリケーションが動作するために必要な環境のことで、相対的な関係性を表す単語であるため、対象によって何がプラットフォームに該当するかは異なります。
遠隔診療を行うためには、そのための専用の仕組みを導入しなければなりません。
そうした仕組みを主に「遠隔診療システム(オンライン診療システム・オンライン診療サービス、など)」と呼びますが、医療機関がこれから遠隔診療サービスをスタートするのであれば専用のシステムを導入するのが望ましいです。
遠隔診療のプラットフォームは、そこから必要な要素を取り出して専用のシステムを構築するのに活用されます。
つまり、医療機関でオリジナルの遠隔診療システムを構築するのであればプラットフォームを利用すべきですが、完成されたシステムではないので開発に時間がかかってしまいます。
市販されている遠隔診療システムを導入すべきなのには他にも理由があって、それは「知られているサービスである」ことです。
市販の遠隔診療システムは、患者さん側のアプリをインターネットを通じて簡単にダウンロードし、簡単な初期設定を行うだけで医療機関とつながることができます。
専用のシステムを開発・導入する場合、医療機関から患者さんに向けて必要な説明が多くなり、遠隔診療開始のハードルを高める結果となってしまいます。
遠隔診療を速やかに、広くスタートさせるためには、すでにサービスを開始して普及しているシステムを導入したほうが手っ取り早いのです。
優れたプラットフォームを利用して開発された遠隔診療システムにはメリットが多く、完成されたシステムを導入するのはスピーディな遠隔診療サービス提供を実現する近道となります。
さまざまな遠隔診療システムがリリースされていますが、まずは試用期間を利用して使い勝手を確認し、いくつか本格導入して最終的に1~数個のシステムに厳選することをおすすめします。